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出羽街道 大沢峠

大沢集落を経て旧国道へ

頂上を下りてしばらく歩くと笠松跡と記された標識があります。その名が示す通り笠の形をした松があり街道の目印となっていたそうです。妻が伊勢参りの旅に出た夫の帰りここで待ち続けたが、帰ることは無かったという逸話も残ります。真実なら今なお彼女のすすり泣きが聞こえてきそうな場所に思えてきます。

大沢の人家が見えてきます。山賊に襲われるかもしれない中で峠道を越えて来た旅人は、ようやく見えた家並みに胸をなで下ろしたことでしょう。
集落センターに出羽街道パンフが置いてあり、清水らしきものも流れているので立ち寄ってもいいかもしれません。

村が見えてくるこの光景が好き

左が大沢の集落センター

ここからは舗装路を7号線方向に向けて歩きます。橋が並んで架かっている所まで来ると旧7号線の分岐となりますので左へ曲がります。古い橋の欄干を見ると「1級国道7号線」と記されており、かつての主要道であったことが証明されます。
この国道(現在の旧7号線・完成当時は県道)は明治26年頃に村上から県境までが開通しており、それによって大沢は交通の流れから切り離される形となました。峠道は大沢の人たちが山仕事、野良仕事に使うための山道となり現代に至りますが、逆に言えばそれが今日まで歴史ある峠道が残った要因でもあります。

新旧並んだ橋はどちらも現役

のどかな田園風景を見ながら

出発地点まで旧国道をたどる

旧道は途中まで舗装されており整備の良い林道のように歩きやすい道です。ただし、漆山神社までの距離としては旧街道の方が短くて済みます。この道が完成した後も大沢の人達が神社方面への野良仕事には旧街道を使ったということも実際に歩くと納得できます。

旧国道の工事には、廃城にされた村上城の石材も利用されたともいわれています。もしかしたら道路脇の何でもない石組みが元は村上城の石垣なんてこともあるかもしれません。
測量の基準となる2箇所の水準点が設けられているのも歴史ある道である証しでしょうか。地形図で見ると179.7と219.5メートルであることが分かります。全く感じませんが、神社まで少し登っているようです。

初めに上ってきた国道からの入口分岐を過ぎて漆山神社に戻り、約7キロののんびり山旅終了です。

(参考資料:新潟県歴史の道調査報告書・出羽街道/村上市史/(旧)山北町史)

村上城の石垣か!?

旧国道沿いに水準点が2箇所

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